色観察について知っておくべき五つのこと―Part2
Part2輝度
カラーマネジメントと印刷品質検証プロセスにおいて、色の視覚評価が重要です。そして、色の精度を得るには、適切な照明が必要です。色観察の精度を保証するため、ISO3664:2009規格には、色品質、輝度、均斎度、周辺条件、配置という五つの条件を指定しました。
皆さんご存知のように、人間は光があった所だけで色を見て知覚できます。つまり、光がなければ色は感知できません。人間の目は特別な構造で、違う波長に対する感度が異なります。 このため、さまざまな色を認識することができます。そして、色を知覚する能力は、照明の質と量の両方に依存しています。
一貫した光の強さは、安定的な色を再現する基本です。ISO3664:2009規格は、ハイライト部分を消さずに画像の影の細部を完全に色調で可視化できる標準光強度を定義しました。
特に、ISO3664:2009は以下の場合に適用されます。
1.透明、反射写真または写真製版の比較。
2.特定の用途において、同じ照明条件では印刷物の色調再現、彩度、透明度の評価。
3.印刷物、オブジェクトまたは他の複製品を比較するために、透明陽画の評価。
4.ハードコピーを比較しても観察できないため、カラーモニターの画像評価。
上記に基づいて、ISO3664:2009は5つの主要な観察条件を規定しています。
1.印刷物を表示するための重要な比較の条件。 (P1)
2.拡散スクリーンを備えたイルミネーター上で透明度を直接表示するための条件(投影による表示と対照)。 (T1)
3.定期検査を含む、印刷物の実用評価の条件。 (P2)
4.透明陽画の観察条件。 (T2)
5.カラーモニターに表示される画像の評価条件。
知覚される色調と印刷物の色、透明度は、視野内の他のオブジェクトとその表面の輝度により大きく影響されます。このため、周囲条件は視覚順応の状態に影響する可能性があるため、色の観察に大きく影響しないように設計する必要があります。または、照明の色調を特定する必要があります。
この国際規格の対象となる業界での経験により、2つのレベルの照明が必要であることが明らかになりました。
1.重要な評価と比較するための上位レベル。
2.最終観察際の照明に近い、個人に画像の色調評価するための下位レベル。
ISO3664:2009により、色観察際の光度が規定されています。
観察条件 |
略称 |
参照光源 |
照度/輝度 |
||
光源 |
許容公差 |
照度 (lx) |
輝度 (cd/m2) |
||
印刷物の比較 |
P1 |
CIE Illuminant D50 |
0.005 |
2000±500 |
|
透明度 |
T1 |
CIE Illuminant D50 |
0.005 |
– |
1270±320 |
印刷物の実用評価 |
P2 |
CIE Illuminant D50 |
0.005 |
500±125 |
|
透明陽画の評価 |
T2 |
CIE Illuminant D50 |
0.005 |
– |
1270±320 |
カラーモニター |
– |
CIE Illuminant D65 |
0.025 |
– |
>80 |
表1.ISO3664:2009規格により光度の規定
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YUJILEDSは高演色LED業界先駆者であり、CRI99の白色LED、世界最高輝度のLED COB、フルスペクトルLED及び様々なご用途に向けて5色一体型LEDパッケージを開発しました。2年間のR&Dで、YUJILEDSはISO3664:2009規格及び日本印刷学会照明基準に準拠し、印刷業界の従来の蛍光灯を完全に置き換える標準照明CIE D50 LEDランプをリリースしました。
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色観察用標準照明は[LED色観察照明]をご覧ください。
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