ENEOS、台湾XING MobilityとEV向け液浸冷却の開発へ
ENEOSは、台湾XING Mobility(シン・モビリティ)と液浸冷却電池システムの共同事業開拓を目的とした戦略的パートナーシップについて、覚書を締結した。両社は連携して、電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵装置などの蓄電システムに、液浸冷却技術を導入する取り組みを進める。
液浸冷却電池システムは、電池セルを絶縁性の冷却液に完全に浸して冷却する。冷却液とセルが直接接触しているため、通常の空冷や関節冷却と比べて冷却効率が優れている。また、セルが破壊されても急冷でき、ほかのセルへの延焼や、火災・爆発を起こしにくい。さらに、電池性能の維持や長寿命化が可能となる。
ENEOSの製品には、データセンター向けサーバー液浸冷却液がある。その開発で培った液浸冷却技術や、潤滑油製造で得た添加剤処方技術の知見を活かし、液浸冷却電池システムに適した冷却液を開発していくという。
XING Mobilityは、台湾に液浸冷却電池システムの量産工場を2024年9月に開所した。産業機械メーカーのクボタがXING Mobilityの持ち株会社であるXING Technologyに出資したほか、12月には日本のVTホールディングスの100%子会社である英Caterham(ケータハム)と提携し、Caterhamが開発している電動スポーツカー「Project V」に液浸冷却電池システムを供給すると発表するなど、日本企業とも関わりがある。今回のENEOSとの提携により、日本だけでなく海外に向けても液浸冷却電池システムの市場拡大を狙うとしている。
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参考リンク:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/24/01998/