撮影照明(Photography Lighting)

撮影照明とは

写真家は常に写真を通じて静かに我々に物事を語ってくれます。そして我々は、写真を通じて写真家の気分、意見を感じ、理解し、体験します。故に、撮影という活動は、写真家と観客を繋ぐ架け橋のような存在です。

しかし、被写体を撮影する事は、使用する光源(太陽光、白熱灯、火明り、または芸術的効果を表す為の他の重要な人工光源)に関係無く、必ず特定の照明環境に依存しています。

演色性、露出の程度、ホワイトバランス 等、光への評価の要素が多様で、どれも重要です。

演色性

演色性が低い

演色性が高い

ホワイトバランス

自動

タングステン

昼光色

露出

標準

露出アンダー

露出オーバー

自然光は常に理想的な光源と思われます。下記のように、写真家達が色々な場面で自然光を使用しています。

  • 朝は、鮮明な効果を捉える最適な時間
  • 正午は、1日の内、太陽光が最も強い時間
  • 午後は、暖かいトーンをもらえるので、朝と異なる効果が狙える時
  • 日没時は、太陽光が赤くなり、常に楽しい効果をもたらす時
  • 日光は、影付きの強い光のシーンを構築する事に最適
  • 雲は、拡散効果がある為、柔軟な光をもらえる要素
  • 雨は、別の感覚をもたらす要素

しかし、天気予測が難しく、適切な太陽光に出会う事は、決して容易な事ではありません。また、写真の特殊効果と作業の効率を考えなければなりません。そんな時こそ、人工照明の登場です。太陽光と違い、人工照明は全く新しい概念で、光源の選択を間違えたら、逆に撮影が難しくなります。

演色性——正しい「光」を得るカギ

我々は自然光の品質を疑う事は、一度もありません。それは太陽が黒体に限りなく近いからです。隙間なく可視範囲内の全てのスペクトル(フルスペクトル)を放射する事は、黒体の特徴の1つになります。 我々は自然光の下で、可視範囲内の全ての色調が鮮やかに見える為、自然光の演色性(色再現パフォーマンス)が完璧とも言えます。しかし、人工照明で色を演出する場合、自然光との照度の原理が異なる為、状況が変わります。

白熱電球

白熱電球は黒体に近い為、元々理想的な光源と認識されましたが、光ると同時に大量の熱が放出する為、被写体に良くないと思われます。また、寿命が短い上に効率も悪いので、白熱電球は、そろそろ撮影照明用ライトから姿を消す事になるでしょう。

蛍光灯

蛍光灯は白熱電球より効率が高いので、広く使用されています。しかし、ほとんどの蛍光灯は、特に肌の色合いの表現が悪く、そのスペクトルの鋭いピークが色表現に大きな影響を与えます。更には環境問題の視点からも、蛍光灯の時代は長くは無いでしょう。

一般的なLED

伝統的な光源と比べると、LEDはスペクトルが比較的平坦で、UV や IR の放射が無く、大幅な効率向上等の特徴を持っています。しかし、優れた色表現(高演色性)を持つ上、色品質と効率のバランスの取れた高品質なLEDは、なかなか見つからないと思われます。

物の本来の色をそのまま表現する能力は、正しい「光」の肝です。そこに必須なのは、演色性(CRI)です。故に高演色性の照明は、優れた撮影環境を構築する為に必要不可欠なものになります。

高演色性を持つ照明は、自然光の完全なる模倣ができるので、ポートレート、肌の色合い、化粧、目の瞳孔などの色を細部まで完璧に演出できます。

カメラに写された色はいつも目で見たものと違う

人間の目は網膜の桿状細胞と錐体細胞で輝度と色を感じます。一方、カメラはシリコン基材の電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化物半導体(CMOS)で光を感知します。生物学的視覚と電子誘導の違いで、人間の目とカメラに映された色は違って見えます。人間の目で綺麗に見える色は、カメラでは鮮やかでは無い場合があり、逆の場合もあります。理想的な光源を得るために、この違いを完全に把握して分析する必要があります。

写真照明の専門性を評価する為に、ヨーロッパ放送連合(EBU)は、テレビ照明評価指数TLCI(Television Lighting Consistency Index)を開発しました。このTLCI評価指数は、映画の撮影照明にも適用されます。

撮影照明に高演色性だけでは物足りない

スペクトルパワー分布

スペクトルパワー分布(SPD)は「光の指紋」みたいなもので、光を評価する際に無視できないパラメータです。ちなみに、演色性CRIはスペクトルパワー分布(SPD)から計算された測定値となりますので、演色性が高い光でも、その品質が高くない場合もあります。

ホワイトバランス

ホワイトバランスは、写真家のポストプロダクション作業において非常に重要なパラメータです。勿論、ソフトウェアで写真の修正も可能ですが、やはり高品質な照明環境は作業の大幅なシンプル化に繋がります。

色の精度と一貫性

撮影の時、人々は常に複数のライトを使用します。ここで考えるべきなのは、照明の彩度(クロマ)がどのくらい被写体の色を反映できるかと、使用中の複数のライトの一致性と一貫性がどのくらいあるかという事です。

照明可変な環境の構築

写真技術の発展や写真家達が独創性を求めている今、写真撮影においては、単一の照明環境が既に物足りなく、日の出や日没、タングステン光、昼光など、需要に応じて特定の照明シーンを変換できる照明環境の構築が必要とされています。

写真撮影用照明向けのYUJILEDS製品

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YUJILEDSは、LEDに関する先進的な技術力を有し、写真家や照明機器メーカー向けにオリジナル解決策を提供できます。

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写真撮影業界に経験豊富なYUJILEDSは、人間の目による視覚のスペクトルとカメラによる電子誘導のスペクトル、両方のバランスを取れた高演色LEDを開発し続けております。

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YUJILEDSは、関連データベースの構築により、信頼できる参照資料の提出が可能です。更に、製品の品質、安定性、演色性等についても保証ができます。

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CCTのオプションが豊富であるYUJILEDS製品は、写真撮影用に向けて、すべての色(カスタマイズ可能)を提供できます。

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YUJILEDSは、自社製のLEDパッケージから、柔軟なLEDテープライトやメタルコアのプリント基板回路(MCPCB)までのカスタマイズサービスについて、統合的なソリューションを提供しております。