半導体製造用高純度フッ化カルボニル(COF2/Cas.353-50-4)
品名 | 化学式 | CAS登録番号 | 略称 | SDS |
フッ化カルボニル | F2C=O | 353-50-4 | COF2 | お問い合わせ |
フッ化カルボニルは、地球温暖化係数の低い化合物として現在注目されている化合物です。半導体やディスプレイ、太陽電池などの製造工程でエッチングやチャンバークリーニングなど様々な分野や工程に使用することができ、また現在使用されている地球温暖化係数の高い温室効果ガス(例えばCF4, C2F6, SF6, NF3)の代替品として、期待されています。
(右)COF2プラント
物理的及び化学的性質
化学式 | COF2 |
分子式 | CF2O |
分子量 | 66.01 |
外観 | 吸湿性、無色の圧縮液化ガス・刺激臭 |
沸点(℃) | -84.57 |
融点(℃) | -111.26 |
引火点 | なし(不燃性) |
爆発範囲 | なし(不燃性) |
蒸気圧(MPa,20.85℃) | 5.33 |
臨界圧力(MPa) | 5.76 |
臨界温度(℃) | 23.9 |
相対蒸気密度(空気=1,21.1℃) | 2.279 |
蒸気密度(空気=1,21.1℃,kg/m3) | 2.734 |
液密度(g/cm3) | 0.6308(20.85℃), 0.9875(-50.15℃) |
有害性 | 許容濃度 ACGIH TLV-TWA(ヒト、8h)2ppm
急性毒性 LC50(ラット、1h)360ppm (ホスゲンの1/20,臭素の1/10,塩化水素と同様) |
分解性 | 水と反応しCO2とHFを生成 |
各種ガスの大気中存続期間と地球温暖化係数
地球温暖化の対策の一つとして「温室効果ガス(GHG : Green House Gas)」の削減が必要です。大気中のCO2やメタンも温暖化の原因の一つですが、温室効果ガスは地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)が非常に高く、温室効果の大きいものです。フッ化カルボニルはこのGWPの値が低く地球にやさしいガスとして注目されています。
ガス | ライフタイム(大気中存続期間)[年] | GWP(地球温暖化係数)[100Y] |
CF4 | 50,000 | 6,630 |
CHF3 | 270 | 12,400 |
C2F6 | 10,000 | 11,100 |
C3F8 | 2,600 | 8,900 |
SF6 | 3,200 | 23,500 |
NF3 | 740 | 16,100 |
COF2 | ~0 | 0.7 |
CO2 | ― | 1 |
登録情報他
官報公示整理番号 | (1)-173 |
Cas No. | 353-50-4 |
EINECS No. | 206-534-2 |
UN No. | 2417 |
Class | 2.3(8) |
適用法規 | 高圧ガス保安法 |
分類 | 液化ガス |
◆荷姿
・5kg充填 10Lボンベ
・25kg充填 47 Lボンベ
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