LEDテープライトの品質を識別し管理するには?パート1

照明デザイナーは皆、自由性と使い勝手の良さから、LEDテープライトを愛用し、そしてLEDテープライトは常に線形照明デザインに無限のひらめきを提供します。

更にLEDテープライトは一般的にLED光源とフレキシブルPCB(曲げられる回路基板)のみで構成される為、照明器具に比べて最もシンプルな製品の一つであるが、LEDテープライトの品質管理は決して単純なものではなく、逆に、テープライトが既に特定の固定具や位置に設置されている場合、特に一度故障したテープライトを交換するのは面倒で費用がかかるので、より多くの注意を払う必要があります。

この記事では、YUJI LED テープライトの品質管理手順を例に品質を識別する為の様々な手順を紹介します。

  • LEDテープライトの危険性
  • LED テープライトの品質管理において、どのような点に注意すべきか
  • 定量的品質管理指標
  • LED テープライトメーカーに一定の品質管理手順を要求する方法

品質識別の為の4つの側面

LEDテープライトのようにシンプルなものでも、様々な品質に関わる危険な点もあり、注意し管理する必要がある為、品質を識別する為に最も重要な主に4つの要因をまとめます。

  1. LEDの品質とメンテナンス

LEDの品質で最初に懸念されるのは、1つのLEDが消滅すると不均一な照明分布と醜い「ブレークポイント」が明らかになります。(ただし、LEDは常に個別では無く紐づいている為 更に悪化します。図1参照)したがって、LM-80の報告書 または TM-21に基づいてテストおよび推定された寿命を評価することにより最初のステップとしてLEDの品質とメンテナンスを特定します。

図1:1つのLEDが消滅すると紐全体が切断されます。

  1. 粘着力

LEDテープライトは常に粘着テープ(主に3Mテープ)で結合されており、たとえテープライトが非常に軽量(一般的に1メートルあたり約25g)であっても、LEDのオン/オフによる一定の温度変動で長時間作業すると、粘着テープは時間と共に変化するため、粘着テープとフレキシブルPCBの間、または粘着テープと取り付け面の間に剥離が生じる可能性があります。図2はこのような現象の一例です。

図2:長時間使用したLEDテープライトが粘着テープから外れています。

  1. 物理的応力

物理的応力は、テープライトが一旦固定具に取り付けられるとほとんど動かないとしても、以下の理由により重要です。

※ 製造中、しなやかなプリント基板は、SMT手順とテストの為、繰り返し巻かれたり、ほどかれたりします。

※ 梱包中 及び 出荷前の最終テストでは、完成したLEDテープライトは繰り返し巻かれたり、ほどかれたりします。

※ 顧客がテープライトを受け取り、入荷検査を行う時、繰り返し巻かれたり、ほどかれたりします。

※ 一般に、テープライトのリール全体が一度だけの為に完全に取付けられる事は無く、それ故にLEDテープライトは繰り返し切られたり、巻かれたり、ほどかれたりします。

LEDテープライトは、製造、テスト、繰返しの設置と使用中に20~30回巻かれたり、ほどかれたりできると計算しており、最後に展開された状態のみが実用的な品質を決定する為、物理的応力がテープライト品質識別の重要な要素です。品質リスクがある場合、図3のような現象が発生する可能性があります。

図3:ひびの入ったLEDテープライト

  1. 温度

温度はLEDの効率と寿命に大きく影響し、LEDテープライトを取り付ける表面にとっても重要です。温度は、周囲温度、LED表面の温度、PCB表面に伝わる温度など、様々な側面に関連しています。温度を制御することは、製品の寿命にとって非常に重要であり、環境にとっても重要であります。LEDテープライトは品質の悪い材料や不適切な管理の為に燃える可能性があります。

図4:焼けたLEDテープライト

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