国際照明委員会は「CIE2017色忠実度指標」を発表した

先日国際照明委員会(CIE)は新技術報告書「CIE 224:2017 CIE 2017 Colour Fidelity Indexfor accurate scientific use」を発表しました。

 

現在一般的に使われているCIE演色評価数(CRI)特に平均演色評価数(Ra)は照明業界で広く認知され、国際基準の中でも光源色を評価する重要な指標です。しかし、近年次世代半導体照明(SSL)の発展とともに、CRIの欠点がだんだん現れました。多くの場合、Ra値は一般観察者の視覚評価と一致しなく、色忠実度を正しく反映できないことと色質への感知を評価できないことが挙げられます。ですので、CIEはもっといい評価方法で白色光源の

色と質を測定することにしました。TR1-90は科学的かつ正確的に色忠実度指標を開発し、TC1-91は色忠実度以外の色感知とかかわる指標を開発します。


今回の新技術報告書ではTC1-90の研究成果として、CIE 2017色忠実度つまり一般色忠実度指数(general colour fidelity index,Rf)を発表しました。北米照明学会(IES)が提唱したTM-30-15の忠実度指数を基準とし、CRIが色忠実度指数として不適切なことを改正しました。

 

Rfは色パレットが測定する光と参照した光の下で、外観から色がどれほど近づくかの平均値を表していて、Raに似ていますが、色の質だけを配慮し、視覚感知/色への好みなどを考慮していません。ですので、現段階ではRfは

CRIを完全に代替することがなく、CRIに代わる指標の研究はまだ今後の課題として残っていて、Rfのほかに、色への感知にかかわる指標を開発していくでしょう。

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