液浸冷却とは何ですか

液浸冷却とは、IT機器（サーバーやストレージなど）を絶縁性のある液体に浸して冷却する方式です。液浸冷却では、サーバー本体を直接冷媒に浸して発熱部分を冷やすため、機器の冷却効率が高くなります。冷却効率が高ければサーバーを冷やせるスピードも早まるため、電気代の節約につながります。

以下に株式会社NTTデータ、片山千穂子様により発信された貴重な情報を共有させて頂き、液浸冷却についての理解を深めて参ります。詳しくは以下URLを参照下さいませ。著作権侵害に該当する場合は、ご連絡お願い致します。

https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1414925.html

https://www.netone.co.jp/media/detail/202209221-01/

液浸冷却では、従来より必要な設備が少ないため、設備費用についても削減できます。液浸冷却は、フッ素系不活性液体やシリコンオイル等絶縁性のある液体を使用します。データセンターの冷却に使用するエネルギーは、従来型のデータセンターと比較して最大97％削減できること（推定PUE=1.07）が確認できました。

なお、液浸冷却には、以下の図にあるように、単相式（1-Phase）と二相式（2-Phase）の2つの方式が存在します。液浸冷却システムを提供している幾つかのベンダーのホームページ等で確認したところ、二相式（2-Phase）の方が、単相式（1-Phase）より電力効率がよいとされていました。また、冷却液に浸しているマザーボードを交換するといったメンテナンス面では、単相式（1-Phase）の方がよいかもしれません。

但し、既に二相式（2-Phase）を2021年から実運用中のMicrosoftによる、二相式（2-Phase）は湿度の変動と酸素がない環境となりサーバーの故障率が下がる（サーバーの故障には空気の湿度と酸素が影響するため）との見解もあり、もしかしたら交換等のメンテナンスがほぼ不要になるのかもしれません。